かべごえ
最近はフリーのVPNもブロックが掛かってきて鬱陶しい限りの中国ネット事情です。
今迄つかってたやつはほとんどダメになってまして、かろうじてUT-VPNがつながっている状況です
(ただしWindow側でですが)
で、久々に色々検索してみたところ、今年の7月ぐらいから「goagent」というのが出回り始めているというのを知りました。
(ちなみに、pythonで書かれているので、MacOS10.4以降なら標準で入ってます)
日本語の情報はこちら> 非情報系専攻大学生、「壁ごえ」への奮闘:オレ的中国の実態
ちょっくら試してみたのですが、非常に良いです。これもブロックされるようになったらどうしようってなかんじですが、「上に政策あれば、下に対策あり」という中国の事、またなにか作ってくれるでしょう。
というわけで、方法については先に書いたサイトに書かれてますんで割愛……と思ってたんですが幾つか補足とか問題だったところを。
1)GoogleAppEngineの登録とAppID
GoogleAppEngineに登録して、Application を申請するのですが、
ここでオイラ、いきなりつまずきました。
はじめの一歩目からクリティカルヒットってな感じです。
AppID(Application Identifier)を登録するときにアカウントの認証が必要でして、この認証コードは携帯電話に届くようにしているんですね(携帯電話の番号が必要)。
ところが、オイラのケータイには届きませんでした。(ChinaMobileのせいなのかiPhone自体が問題なのかよくわからんです)
何度か「おっかしいなぁ」と思いながらも試してみたのですが、しまいには
「大量に発行したからもう受付ないよ(意訳)」というメッセージ。
……愕然です。ダメージ深いっす。もうやめようかなとか真剣に考えちゃいました。
まあ、そんな状況などをGoogleのヘルプフォーラムへ書き込みまして、なんとか繋がるようになりました。
▲ヘルプフォーラムに書き込んだら、登録コードなしでいきなりアプリケーション登録画面へ。
▲登録がすむと、こんな画面になります。
ところで……AppIDって任意で決めていいのかしら? いまでも良くワカランです。
2)goagentの変更修正+アップデート
つぎ、面倒なので箇条書き
- ダウンロードした goagent.zip を解凍する
- 解凍してできたフォルダ「goagent」を開く
- local\proxy.iniをエディタで開き、[gae]下の「appid=」の後に先ほど登録したAppIDを記入
- server\app.yamlをエディタで開き、一番上の行にある「application:」の後に先ほど登録したAppIDを記入
- ターミナルを開き、「python ****/appcfg.zip update ./」と記入
(赤字で書いた****の部分はパスとなります。appcfg.zip は同じくserverフォルダにあるんで、pythonと書いた後、フォルダからターミナルへ直にドラッグしたほうが楽(パスとか考えないで済むから)。ターミナルが使えるんだったら、初っ端からターミナルで操作したほうが楽)
この後、Gmailのアドレスとパスワードを聞かれるんで書きこみ、アップロード待ち。
▲localフォルダ内の「proxy.ini」をエディタで開く。
▲登録済みのApplication名(AppID)を記入。
▲serverフォルダ内の「app.yaml」をエディタで開く。
▲登録済みのApplication名(AppID)を記入
▲ターミナルにてappcfg.zipをアップロード(*****の部分はパスになります)
アップロードが完成したら下準備完了。
3)起動方法(こいつも面倒なんで箇条書き)
- システム設定>ネットワークを開き、「詳細…」からWebプロキシの設定。
- 127.0.0.1:8087を記入して、チェックを入れ「OK」を押す。「適用」を押す
- ターミナルを起動させて、python と記入し半角スペース。
- 「goagent」フォルダ内「local」フォルダ以下の「proxy.py」をドラッグしてEnter。これで、goagentが起動開始。
▲このファイル(goagent\local\proxy.py)を
▲ターミナルに「python」と記入し半角スペースを挿入したあとドラッグしてEnterを押す。
▲こんな感じになればOK
4)楽に起動する方法
いちいちターミナルから起動をするのが面倒な方は、GoAgentMacというアプリがありますんでそれを使うのもひとつの手。
ただし、(先ほどターミナルから起動する際に使った)proxy.pyまでのパスが通っていないので、通さないといけません。
- 解凍したアプリをアプリケーションフォルダに入れる
- アプリを右クリックして「パッケージの内容を見る」を選択
- contents/info.plist を開く
▲このファイルです。エディタかProperty List Editorというアプリで開けます。
- エディタの場合44行目あたりにある「
GoAgentPath 」の下のと の間にパスを書く(例:ドキュメントフォルダに置いてあるのであれば、 /Users/(ホーム名)/Downloads/goagent/local/proxy.py といった具合に)
▲こんな感じ(オイラはApplicationフォルダに入れてるんだな)
- Xcadeを入れてる方は、Property List Editorで開き、GoAgentPathを書きなおす。
▲Property List Editorで修正する場合
- GoAgentMacをダブルクリックして起動する(メニューバーに表示されます)
いまいち起動しているのか不安だと思うのでしたら、ターミナルでの操作方法を試してください。
「もう起動してるよ」と表示されるはずです。
また、先ほどのシステム設定を使った方法は、Macのシステム全般の設定となりますので、嫌だなと思う方もいるかもしれません(多少ネットのつながりが遅くなりますし)
FirefoxやChromeを使われているかたは、ブラウザ単体でプロキシ設定を行う方法もあります。
(Safariで誰か作ってくれないかしら?)
以下のプラグインを導入して設定する(127.0.0.1:8087)。
面倒なんで、Chromeの場合のみ説明しときますと
▲インストール後、設定を行い
▲ブラウザ画面上部にあるアイコンから設定したProfileNameを選ぶ
5)デジタル証明書
あと、もう一つ。(もう息切れしそう)
デジタル証明書を導入しないとレイアウトが乱れたりするってことなんだけど、
導入しても乱れるぞ?
なぜじゃ?
ともかく、導入方法じゃ!(←もうナゲヤリ……)
Chrome側はキーチェーンを使っているようなので、先ほどの「goagent」フォルダ内 local/CA.crt をダブルクリックして導入。
▲このファイルが証明書のはず(ちょっと自信ない)
Firefox側は、環境設定>詳細>暗号化>証明書を表示 出てきたダイアログから認証局証明書を選び、Chromeの時と同様、CA.crt ファイルを読み込む
でたぶんOKだと思うんだけど、やり方が違うのか? ようわからんです……
(情報求む!)
というわけで、冒頭にも書きましたが、無事に壁ごえできてホクホクではあります。
……ところで、
久々にこんな長い文章を書いたんでもうダメ……
文章もぐちゃんぐちゃんになってる気がするんだけど許してください。泣きます。
普通のドキュメントとかってあまり気にせず長々かけるのになんででしょ?
やっぱ、常に更新を心がけないといけないんでしょうかねぇ。