独り言のなかでさらに雑文……すまん


 その昔、うちの亡くなったばーさまは小学校のすぐ裏に家があるというのもあってか、文具店を切り盛りしていた。
 まぁ実際のところは文房具より、貝独楽だとか模型だとかいった子供向けの玩具の方が売れ行きが良かったらしいが。
 しかも不思議なことに何故かバンダイやトミーとかから宣伝用ポスターがよく届き、それほどアニメとかが好きではなかったのだけど、ダチが結構クレクレと騒いでいたりしたものだった。 (オイラはロボダッチ以外あまり興味がなかった気がする)
 ある日、ばーさまが来年あたり放送するらしいよと、新作アニメのポスターを二枚ほどオイラに見せてくれた。
 二枚ともキャラクターなど描かれておらず、メカだけだったが、当時のロボットアニメに主流だった、「なんで金属がクネクネ曲がるんだ?」という不可解な動きをするメカデザインに辟易していたオイラにとって、そのシャープなデザインに心底ほれたものだった。
 その当時はまだ正式名称が決まっていなかったようで、そのポスターには「超弩級要塞マクロス」とだけ書かれていた。


 そう、いまでゆう「超時空要塞マクロス」だ。


 部屋に貼付けたポスター――店に貼付ける予定だったポスターをメチャクチャねだったのだが――に書かれたロボットとかがどんな動きをするのだろうと、非常にドキドキわくわくしながら待ちわびていた。
 それから大分たって――ガキの時分だったからマジで一年位待ってた気がする。実際はそんなに経ってなかったんだろうけど――やっとの本放送の開始。
 一回目の放送はたしか昼間二話連続の一時間放送で、話の内容に驚いて、美樹本キャラの繊細さにショックを受け、板野サーカスに度肝を抜かれて、見終わったあとしばし放心状態。はっきり言って「カルチャーショック」
 出たばかりのVHS(当時はまだケーブルリモコンだった)に録画したのを何度も何度も見ていた記憶がある。
 (僕らの世代はガンダム(ひねくれてイデオン)だといわれるが、オイラがアニメでショックを受けたのはマクロスが初めてだった)


 今年、25周年記念ということで新作が始まった。その名も「マクロス フロンティア」
 今、日本国内で第九話まで終わったぐらいだろうか。
 その第一話から第四話までを昨日見た。しかも、いきおい余って三回も見てしまった。
 ふと、昔もこんな気持ちで見てたっけ……なんて思い返し、とりとめもなく書き記してしまった。